創立10周年を振り返って

KICS創立10周年を祝して
京都市長 桝本頼兼

この京都において、平成4年に全国に先駆けて誕生した「きょうと情報カードシステム(KICS)」が、この度、記念すべき発足10周年を迎えられましたこと、そして、このKICSの輝かしい歴史を記す電子版記念誌を立ち上げられましたことを心からお喜び申し上げます。

さて、KICSの関係者の皆様におかれましては、将来のキャッシュレス化社会にいち早く対応するために、クレジットカードの一括処理を目的とする当システムについて、従来にない新しい発想で平成2年から検討を進められ、平成4年1月には、8商店街380店舗の参加により稼動されました。その後も、皆様方の絶大なる御尽力の下、日本初となるデビットカードシステムの導入、物流合理化事業、通信販売を含むインターネット事業の拡充などにより、現在では、42組合1250店舗を擁する日本最大の規模のシステムを構築されるに至っております。

このことは、ホストコンピューターの設置や端末機の購入など、システムの機能強化を支援して参りました本市にとりましても無上の喜びであり、高橋亮太郎代表幹事をはじめとする歴代の関係者の皆様、御協力いただいている事業者の皆様、そしてシステムに加盟されている商店の皆様の御熱意と御努力に対しまして、深く敬意を表します。地域商業を取り巻く状況は、決して楽観視できるものではありませんが、こうした中にあって、今後のKICSの取組が、京都の商業の更なる新しい旋風になることを期待しています。

本市と致しましても、引き続き皆様方とのパートナーシップの下、システムが時代に即応した最新鋭のものとして変化・成長し、京都の商業の発展に資するものとなるよう支援して参りたいと考えております。結びに、「きょうと情報カードシステム」が設立10周年を契機として、今後ますます発展されますこと並びに皆様方の更なる御活躍と御健勝を心から祈念致しまして、私のお祝いの言葉と致します。
 

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