創立10周年を振り返って
祇園商店街振興組合
松原敏
公私共、時の流れは早く苦節10年、Bank Posに出遅れた祇園商店街、クレジット一括事業(当時の総称)委員の方から連絡有り、来年度からクレジット事業を始めます会議に出席してくださいとのこと、Bank Posの時は約15-16店舗程しか募集出来なかった、どないしたらえーんや.....
何度か委員会に出席していくうちに、おいおいこのシステムなんて便利なんや、顧客、店舗、商店街事務所、カード会社のことを本当に合理的に考えたシステムでした、がしかし組合員さんからは色好い返事がない、理事会からは全組合の半数を加入、委員会からは初年度は何億程の売上が有りそうですか、プレッシャーの連続でした、売上を約2億程でしょうと報告。西陣千本商店街さんと同じく銀行の口座を1本化したら経費削減これできまり、またまた難問 「ここの銀行口座ないし、ここはいややね」との声やばいやばい、そこで何度か体当たり話しあいするうちに口座変更の了解をもらい安堵。時間が過ぎ巷の噂では「今回も祇園さんこの事業も出遅れやなー」との声が入ってきました大変ショックでした....
「あの時の合同説明会の内容出来が良くなかったから出席者の方達は理解出来てないのと違うかなー」自信喪失の日が続きましたが、事務の合理化、カード売上の入金のスピーディーなことを理解して頂き最終の集計で27の参加店舗30数台が決まり何とかスタート致しました。
システム処理の中で取りまとめの銀行をどうしたら良いかを色々と悩んでいました、商店街加入組合の銀行にお願いしようとBank Posの時は今のりそな銀行祇園出張所にお願いしましたが手数料の兼ね合いで没、今回の一括処理の時は旧西陣信金にお願いをした結果システムにお金が掛かりすぎで没、現在の口座に決まりました、システムスタート前の会議では京都の地銀、信金の個店口座に入金ベースを平均的にとの事でしたが上記の様に致しました。システム稼働後2信金の担当の方からは今後前向きに検討してくださいとのお小言を頂戴致しました。(今は検討の余地有り)
捕らぬ狸の皮算用よ、組合員個店の年間カード売上を調べもせずによくもまぁー2億と言ったものです....当時の一括処理事業は8商店街でスタート致しました、名だたる京都の中心商店街、南の大御所伏見大手筋商店街、随分と悩みました....会議ではいつも、フェアーな精神で公平にとの考え方を取り入れてこの事業を立ち上げるんですと、いつも時間の過ぎるのを忘れ激論を交わしたことを思い浮かべます、学生時代以来の充実した日々でした、心の底からこの様な会議をしていく内に皆さんとも心がうち解け合い、この様な異業種での関わりを持てたことに感謝致します。
一括事業から1年、祇園商店街のカード売上が3億程になり感動したことを覚えております。日々カード事業に入会して頂く為に個店に足蹴もなく通い口論を何度かしたことも....売上も順調に伸び参加店舗も増し、次期ISDNの回線を利用したシステムに参加店を募集していたときのこと ある店主(60才代)さんと話しをしていてる時に店員(30才代)さんが来られしばらく話を聞いていて私に「どこのカード会社の人?」と尋ねられたことが有りました 一応カード関連の事は説明が出来ていたのかなーと自分自身納得した次第でした。
毎年カードピアキャンペーン、福祉事業を展開し、なんとカード売上も7~8億(現在約10億)と四条繁栄会に続き2番手になりました、商店街組合員の5割も参加していないのに、又商店街の事業として認知されていなくてこの快挙、そして商店街カード事業以外の事業の経費もカード事業からの出費、本会計を助けられる程の成長です。
商店街の役員を20年ほどご奉仕させて頂き、又KICSの事業にも参加し9商店街でAt Homeな雰囲気の中での思い出を振返ると日常の不愉快な事を忘れます。
委員長の樋爪氏をはじめシステム稼働時にご一緒させて頂いた皆様方に感謝、役員在任期間中私のあれやこれやの注文に応えて頂いた祇園商店街事務の伊谷さんにもお礼申し上げ 又これからのシステム運営の皆様方にもご多幸と繁栄をお祈り致します。